それは取り組むべき問題なのか?
目の前の問題を解決しても、次から次と問題が起こってきませんか?
もしかすると、それは、やるべきではない問題かもしれませんよ。
さてさて、今回の読書メモは。。。。
プロの課題設定力
2009年7月30日出版
シンプルな表紙、「問題解決できる人」<「課題設定できる人」の出しゃばらない感じ好きですこのデザイン。
読書メモに、2009年8月13日と書かれているので、出版されてすぐに読んだようですが、読んだきっかけを覚えていないです。
読書メモ
課題とは、課題設定力とは
- 課題設定力とは、「あるべき姿」になることを阻害している「問題」を見極め、それを解決する手だてを設定すること
- 「問題解決力(どうやってそれを成し遂げるかを考えだす力)」の上位に位置するコアスキルで、将来予測が困難になるほど、そのニーズは高ま
- 「あるべき姿」と「現状」のGAPが「課題」
- あるべき姿になるために成し遂げるが、この「課題の目的」
- 「目的」を活動の塊に小分けしたそれぞれが「ゴール」
- 「ゴール」を達成するためのタスクの集まりが「アプローチ」
- タスクは時系列にスケジュールに落とし込まれる
3つの視方
-
視座、視野、視点
- 視座 高める
ものを見るときの視線の高さ。見えるもの、担うものが異なる。
例)経営層 どこに向かうか (WHERE)
管理層 何をするべきか (WHAT)
現場層 どうやって実行するか (How to do) - 視野 広げる
対象としての広さ、時間としての長さを広げようとする。
対象範囲の違いーーー個別最適、全体最適、近視眼的な視野、俯瞰的な視野
時間的範囲の違いーーー短絡的、短期的な視野、長期的な視野 - 視点 鋭さを磨く
どの様な課題を切りだすか?
フレームワークの利用、なぜなぜ、チャート化、図表化
課題設定のアプローチ
- インプットで情報を収集し現状分析する
- プロセスで課題を組み立てる。
- アウトプット、アクションにつながる課題としてまとめ上げる
3×3マトリックス
明確にできていない事を浮き彫りにするマトリックス
対象 の 内容 に関する 不明点 は? と、焦点を当てる事柄を限定する
例) 「現状」の「感情」に関する「省略」されていることはないか?
「あるべき姿の」の「感情」に関する「歪曲化」されていることはないか?
感想
- 一見すると、重要な課題、解決すべき問題が山積みになっている現場は多い。しかし、本当に有効な課題はそんなに多くあるものではない。そんな状況にぴったりな本です。
- 課題設定の基本的なアプローチ、用語、道具がシンプルに整理されており、問題解決に翻弄されている人やこれからかくぁろうとする人に良い指南書としてお勧めします。
関連情報
- この本は、著者清水久三子さんの「プロの~力」シリーズの2冊目です。
ちなみに『プロの学び力』『プロの課題設定力』『プロの資料作成力』の3冊合本版の電子ブック(Kindle)が2016年12月22日に出版されています。
- 価格: 4752 円
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- 考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則-バーバラ-ミント
ロジカルシンキングの指南書。私はこの本でMECEを知りました。 - ずるい考え方-ゼロから始めるラテラルシンキング入門-木村-尚義
ラテラルシンキングの概要を知るために読んだ本
次は、どのメモにしようかな。。